1.この調査について
●この調査研究についての説明
2015年、日本国内で急性弛緩性麻痺と喘息発作が急増しました。日本小児アレルギー学会では全国の会員157施設を対象とした後方視的な喘息発作入院数の調査を行い、それがエンテロウイルスD68感染症に起因すること、そして過去も含め同ウイルスの流行と気管支喘息発作の急増に統計学的有意な因果関係にあることを報告しました(Korematsu S et al. Allergol Int 2018; 67: 55-60)。
この経験をもとに、喘息発作入院を前向きにサーベイし、急増した地域でその原因となっている病原体を同定することで、呼吸器感染症の流行を早期に把握できるのではないか?と考え、令和2年度から文部科学研究としての喘息発作入院サーベイランスを開始しました。
春の琵琶湖湖畔 菜の花の咲き乱れる 対岸は蓬莱山 |